受光素子への直接蒸着による製品の小型化
人感センサーとして利用されるフォトダイオードは、感度を上げるためにフィルタにより不要な光ノイズをカットする必要があります。しかし、そのために新たな部品を取り付けるのは部品の大型化やノイズ増大につながり、さらに、製造ラインの大幅な変更という問題点がありました。
受光素子へ直接フィルタを蒸着することで、従来品と比べてフォトダイオードと近赤外線バンドパスフィルタの隙間がなくなります。これにより不要な光ノイズをカットし、受光感度が上がります。また、フォトダイオード上に直接成膜しているため、製品の小型化が可能となります。
ノイズの影響を受ける精密機器において、機能性薄膜が果たす役割は非常に多く存在します。従来、多層膜フィルタを追加することによって実現していた機能を、受光素子と一体化することで、製品の小型化と機能の向上を同時に実現することができます。